よくある質問
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- 薬による中絶とは?
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薬による中絶では、薬剤を組み合わせて使うことで、外科手術を受けることなく妊娠10週目までの初期の妊娠を終わらせることができます。薬による中絶の中でも最も安全で効果的なのは、2種類の錠剤を用いる方法です。ミフェプリストンとミソプロストールと呼ばれるこれらの薬を適切に用いることで、受胎産物は自然に排出されます。
より科学的なデータ:
ミフェプリストンとミソプロストールは、世界保健機構の必須医薬品モデルリストに含まれています。53ミフェプリストンは、妊娠を継続するために必要であるホルモンのプロゲステロンをブロックします。このホルモンがないと受精卵の子宮壁への着床が妨げられ、子宮が収縮します。ミソプロストールは収縮を高め、子宮から受胎の産物を排出するのを助けます。
ミ フェプリストンミソプロストールは、とても安全で効果的で、妊娠早期3ヶ月間における妊娠中絶としての基準を満たしていることが証明されています。この妊 娠中絶方法の影響にはけいれんや、長期の月経のような出血などが含まれます。一般的な副作用には吐き気、嘔吐、下痢などが含まれます。重篤な合併症の危険 性は非常にわずかです。女性が病院や緊急医療施設の近くに住んでいたら、家庭で薬による中絶の処置を行っても安全であることを研究が示しています。
- 薬による中絶を自分で行うのは難しいでしょうか?
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そんなことはありません。自分一人でもミフェプリストンとミソプロストールを服用することは可能です。ミフェプリストンとミソプロストールを服用するのは、他の薬を服用するのに比べて何も難しいことはありません。このサービスでは、どのように薬を用い、それによって何が起こり、どんな時に医師の診断をあおがなければならないかについて、みなさんに詳しく説明します。薬を服用するどの段階でも、何か疑問がわいたらいつでもヘルプラインに連絡してください。薬による中絶を行う場所は、病院や診療所でなくてもかまいません。 64 薬による中絶のリスクは、流産のリスクと全く変わりありません。 すべての妊娠のうち約15%が流産に終わっています。そうした流産は病院で起こるわけではなく、通常家庭で起こります。たいていの女性は事態にどう対処すればよいのか心得ていて、大量の出血や発熱などの問題が生じたときだけ病院へ行きます。薬による中絶は流産を誘発するものです。あなたが妊娠9週以内で、一時間以内に医療の助けを得られるところに住んでいるなら、ご自宅で薬を服用できます。
http://www.who.int/reproductivehealth/publications/unsafe_abortion/abortion-task-shifting/en/
http://www.who.int/reproductivehealth/publications/unsafe_abortion/9789241548434/en/
- 薬による中絶は危険ですか?
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妊娠9週目までに行われる薬による中絶は、合併症のリスクがたいへん低く,女性が自然な流産をする時と全く変わりがありません。合併症の問題が生じても、医師の治療を受ければ簡単に治ります。薬による中絶を行う女性100人のうち、薬を服用した後で医師に診てもらったり,救急センターや病院に行かねばならなくなったりする女性は2、3人に留まっています。一方、安全に出産できる国でも、1万人に1人の女性が出産時に亡くなっています。薬による中絶で亡くなる女性は10万人に1人未満であるため、薬による中絶は出産より安全であり、自然流産と同じぐらい安全だということになります。つまり、ミフェプリストンとミソプロストルを用いた安全な中絶は常に女性たちの命を救うものなのです。
より科学的なデータ:
.調査によれば、薬による中絶がうまくいった女性の数に比較すると、薬による中絶の結果、重度の合併症を発症する女性の数は大変少ないです。16 17 20 21 22掻爬(真空吸引)などの外科手術が必要となる場合も稀にありますが、流産した女性を治療するのと同じ医療施設で対処することができます。
妊娠期間 さらなる医療を必要とする女性の割合
0~49日間(第0~7週) 2 %
40〜63日(第7~9週) 2.5%
64~70日(第9~10週) 2.7%
71~77日(第10~11週)
3.3%
薬による中絶を行う100人の女性うち2、3人は、地元の医師や救急医療センターや病院で、真空吸引といったさらなる治療を受ける必要があります。このリスクは、ペニシリンの使用後にアレルギー反応のための治療を必要とするリスクと同じくらいです。 56 57(処方後の治療には、妊娠が継続している場合、あるいは中絶が完了していない場合の真空吸引が含まれます。)
ミフェプリストンとミソプロストールを用いた薬による中絶はヨーロッパのほとんどの国で使用されています。フランスでは1992年以降、ミフェプリストンとミソプロストールを用いた中絶が約百万件行われていますが、死亡者は発生していません。
2009年1月現在、アメリカ合衆国では約100万人の女性、ヨーロッパでは200万人以上の女性が中絶を誘発するためにミソプロストールとミフェプリストンを使用していますが、薬による中絶でミフェプリストンを用いたことに関連する死亡者は5人です。65
2005 年にアメリカ食品医薬品局(FDA)は、薬による中絶のためのミフェプリストンとミソプロストールの試用に関する公衆衛生勧告を発表しました。 その中で、FDAは、「薬による中絶を行う女性の致命的な敗血症のリスクは非常に稀である(約10万人に1人)」と述べています。37 12 36
薬による中絶を原因とした死亡は、10万人に1人以下です。(自然中絶と呼ばれる)流産は、100件の妊娠中約15件発生しており、妊娠に関係するものとして比較的よく起こっています。9 19 アメリカ合衆国における流産にまつわる死亡は10万件の流産につきに1人以下です。35 したがって、薬による中絶にまつわる死亡率は、流産にまつわる死亡率とほぼ同じといえます。9 62
勃起不全の治療薬であるバイアグラの死亡率と比べてみてください。ジャーナル・オブ・アメリカン・メディカル・アソシエーションに掲載された論文によると、2000年現在、約1100万人にバイアグラが処方され、18 564 人の男性がバイアグラを使用して死亡しています。処方箋が書かれた数に基づくと、死亡率は約2万件の処方箋につき1人となります!ほとんどの男性が1回以 上、処方箋をもらっているため、死亡率は2万人に1人より高いといえるでしょう。バイアグラにまつわる死亡率は、バイアグラを市場から排除しようという理 由にはなっていません。
薬による中絶の死亡率をペニシリンによる死亡率と比較してみてください。ペニシリンへの致命的な反応は、5万件から10万件に1件起こります。58つまり薬による中絶はペニシリンの治療よりも安全だということです。
流産や安全で合法的な中絶にまつわるリスクは、妊娠を継続するリスクよりもずっと低いです。9
多くの国では、出産にまつわる死亡率の方が、誘発性の中絶にまつわる死亡率より高くなっています。次の表では誘発性の中絶、流産、子宮外妊娠が同じカテゴリーにまとめられているため、誘発性の中絶による実際の死亡者数は次の表に示されるものより少ないです。41
国 流産、子宮外妊娠、中絶を原因とする死亡 対生児出産比の(?)流産、子宮外妊娠、妊娠中絶が原因で発生する死亡数 中絶を除く、妊娠にまつわる死亡数 対生児出産比の(?)妊娠にまつわる死亡数
フランス 2 1 387,000の 48 1 16,000の
オーストラリア 0 0 328000で 12 1 21,000の
カナダ 1 1 328000で 10 1 in 33,000
出典:WHOの死亡率データベース、2001年
合併症の可能性はないわ けではありませんが、この相談窓口の薬による中絶は、中絶が厳しく制限されている場所で危険な中絶をするのに比べるとはるかに安全です。毎年1900万件 の危険な中絶が発生しており、そのうち68,000件は女性の死に至っています。危険な妊娠中絶を行う女性279人に1人が不必要に亡くなっていることに なります。
68,000人の30倍の女性が(総計204万人)危険な中絶を原因として痛みや障害に苦しんでいます。危険な中絶を行う女性の9人に1人が長期にわたる合併症で不必要に苦しんでいるということになります。
- インターネットを通じて薬による中絶に関する診断を受けるのは、安全でしょうか?
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インターネットを通じた診断は、対面で行われる診断とほとんど変わりません。このサービスで行われるインターネット診断では、薬による中絶を安全に行うために必要なすべての情報が得られるように医師があなたに質問をします。対面時の診断と同じように、医師はあなたが提供する情報をもとに判断を下します。
中絶を引き起こす薬を服用してはならない場合もあります。以下にあてはまる場合には、中絶薬を服用してはなりません。
・妊娠を終わらせることを誰かに強制されている場合。
・最終月経の開始日が9週間以上前の場合。
・ミフェプリストン、ミソプロストール、またはプロスタグランジンに対してアレルギーがある場合。
・次のいずれか疾患がある場合: 慢性副腎不全、出血性障害や出血性疾患、遺伝性ポルフィリン症(Porphyries)、重度の貧血、または重度の難治性喘息など。(これらの疾患をもちながら自覚されていないことはまずありえません。)
・IUDを装着している場合。IUDは薬を使用する前に取り外す必要があります。
・異所性妊娠(子宮外妊娠)している場合。
・病院や応急処置施設に1時間以内に行けないところにいる場合。
・ 一人で薬による中絶を行う場合。服用時には、パートナーや友人、その他信頼できる人に一緒にいるように頼んでみてください。
より科学的なデータ:
・薬による中絶を行ってもよいかどうかを決めるためのインターネット上の診断(screening)は、医師と患者の対面診察の過程ととてもよく似ています。医師は女性に質問をして、その女性が上に述べたような薬を用いた中絶を行ってはいけない条件に当てはまるかどうかを確認して、薬による中絶を行っても大丈夫かを判断します。妊娠期間を除き、ミフェプリストン-ミソプロストールを用いてはならないという状況は稀で、また薬を用いてはいけないという条件は病歴に基づくものなので、女性自身が既に分かっていることです。実際、医師は主にこれらの条件に当てはまるかどうかを女性に尋ねて、診断します。7
- 合法ですか?
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ほとんどの国で、自宅の住所で薬を受け取ることは関税法に違反してはいません。
ほとんどの国で、個人的に使用する目的のみの場合、薬を受け取ることが許可されています。
ミフェプリストンとミソプロストールはWHOの必須医薬品のリストに含まれています。これらの薬は、モルヒネやコカインのような麻薬でもありませんし、エクスタシーのような快感薬物でもありませんし、密輸でも、制御薬物でもありません。
ミソプロストールほとんどの国で登録され、また、胃潰瘍予防のために用いることができます。
ミフェプリストンはあらゆる国で登録されているわけではありませんが、このことを問題とすべきではありません。というのも、個人的な利用のためだけに使用されるからです。ミフェプリストンも事後ピルや、うつ病や乳がんの治療のため用いることができます。
ほとんどの国において、個人的な使用だけのためにミフェプリストンやミソプロストールを少量の所持することが認められています。
世界中のほとんどの国での税関規制では、個人的な使用のために薬を送ってもらうことを容認しています。輸入許可、あるいは販売許可なく、商業的な目的で、医薬品を郵送で受け取ることは許されていません。
通関手続きは、本人の責任です:発送品があなたの国に到着する際に、輸入税の対象となる可能性があります。その場合、輸入税は荷物が配送される前に支払わなければならないため、配送業者から連絡があるでしょう。輸入税がいくらかかるかは国によって異なりますが、輸入税をを支払わなければ、発送品は破棄されます。薬を個人的な使用としてのみ用い、再販する意図はないため、このようなケースはまれなはずです。また、品物が配送業者の手に渡ったら、品物の所有者はあなたとなることを覚えておいてください。
記録上、あなたが輸入者となり、品物を受け取る国における、あらゆる法律と法規を遵守しなければなりません。ご自身の国の通関規制を調べてみてください。
USP(アメリカ薬局方、英語のサイト)かお住まいの国の通関に連絡をしてください。List of Globally identified Websites of Medicines Regulatory Authorities .
- 薬を使うべきではないのはどのような場合でしょうか?
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次のような場合、薬を使うべきではありません。
・誰かがあなたの妊娠を強制的にやめさせようとしている場合。
・あなた自身、妊娠を終わらせたいかどうか分からない場合。
・最終月経の最初の日が、10週間以上前の場合。
・ミフェプリストン、ミソプロストール、プロスタグランジンにアレルギーがある場合。
・次のいずれか疾患を患っている場合:慢性副腎不全、出血性疾患や出血性疾患/疾病、遺伝性porphyries。(これらの病気を患っていて、病気を患っている事実に気づいていないということはほとんどないでしょう。)
・IUDを装着している。 IUDは、薬を使用する前に取り外さなければなりません。
・子宮外妊娠の場合。
・病院や応急処置センターに1時間以内に行くことができない場所に住んでいる場合。
・同伴してくれる人がいない場合。パートナーや友人、そのほか信頼できる人に、薬を使う間、一緒にいてくれるように頼んでみてください。
- 子宮外妊娠とは何か、またどのようにしてそれを判明するのか?
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子宮外妊娠は、子宮外で起こる妊娠で、通常卵管で育ちます。胚が大きくなりすぎると卵管炸裂を起こしてしまうため、子宮外妊娠は生命の危険を伴います。子宮外妊娠は、常に手術や薬で治療しなければなりません。中絶薬は、子宮外妊娠の治療法とはなりません!
妊娠が子宮内で起こっているかどうかは、子宮内超音波検査によって確かめることができます。超音波検査を行わず、妊娠を終わらせるためにミフェプリストンとミソプロストールを使用した場合、常に子宮外妊娠であった可能性を見逃してしまう可能性があります。ミソプロストール服用後、血液や細胞組織の排出がない場合、子宮外妊娠の可能性があります。腹部や腰など突然の激しい痛み、気絶してしまいそうな場合、気絶してしまった場合、肩部に痛みを感じる場合は、子宮外妊娠が破裂してしまった可能性があり、すぐに病院に行かなければなりません。子宮外妊娠は、中絶が厳しく制限されている場所においても、治療の対象となっています。
より科学的なデータ:
子宮外妊娠は、通常子宮内で育つ受精卵が、普通卵管といった子宮以外の場所で着床し育つ際に起こります。卵管は、受精卵が卵巣から子宮に向かう際に通る小さな通路です。妊娠が継続して胚が卵管よりも大きくなると、卵管が破裂してしまいます。25子宮外妊娠の場合、予定日まで妊娠を継続することはできず、妊娠している女性の命を救うために胚を取り除かなければなりません。女性の健康を守るために、婦人科医の治療が必要です。治療がなされない場合、卵管の破裂に伴う大量の内出血の危険性があります。.34
ミフェプリストンとミソプロストールを用いた薬による中絶は、子宮外妊娠を引き起こしたりはしませんが、子宮外妊娠を治してもくれません。7子宮外妊娠で薬による中絶を行ったとしても、そのことで更に合併症が生じることはありません。「薬による中絶の治療により、子宮外妊娠の女性に特異な合併症が生じることを示すデータはありません」。
子宮外妊娠を治療しなかったら、ミフェプリストンやミソプロストールを摂取した後も、胚が子宮の外で育ち続ける可能性があります。成長し続ける胚を取り除かなかったら、胚が大きくなりすぎた場合、卵管を破裂させてしまいます。26 治療しなければ、卵管の炸裂に伴い多量の内出血のリスクがあります。中絶へのアクセスが非常に制限されている国々でも、あらゆる国において婦人科医は子宮外妊娠の女性を治療しています。
次のいずれかの症状が発生している妊娠中の女性は、子宮外妊娠の可能性があります:腹部や骨盤の痛み、骨盤の片側のけいれん、少量の膣異常出血、乳房痛、吐き気、腰痛。25
- IUDとはどのようなものですか?
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IUDとは、妊娠を防ぐために医師が子宮に挿入する3cmぐらいの小さな避妊用のコイルです。IUDを装着し、妊娠している女性は、子宮外妊娠のリスクが高いため超音波検査をする必要があります。超音波検査の結果、子宮内での妊娠であることが判明したら、中絶を行う前にIUDを取り外さなければなりません。
- どんな鎮痛剤を使用できますか?
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イブプロフェンは激しい腹痛に最も効果的です。ナプロキセンやジクロフェナクといった非ステロイド系抗炎症薬を用いることもできます。イブプロフェンを入手することができない場合、パラセタモール、タイレノール(アセトアミノフェン)、アスピリン(サリチル酸)なども役に立つことでしょう。湯たんぽをお腹の上に乗せることで楽になる人もいます。
薬の最大摂取量については、痛み止めの薬の箱に書いてある、使用説明書をご覧ください。
メフェナム酸(ドルフェナールという商品名で販売されています)やその他の抗痙攣薬を用いないでください。ミソプロストールは、子宮内容物を押しだそうと収縮する際に、メフェナム酸や抗痙攣薬は中絶のプロセスを邪魔してしまいます。87 99
- どのように薬を用いればよいでしょうか?
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妊娠を終わらせるためには、次の方法で薬を使用しなければなりません。
まずミフェプリストンを1錠飲みます。この薬は妊娠を継続させるために必要なホルモンであるプロゲステロンの効果を遮断します。
24時間後に、ミソプロストール4錠を舌の下に入れて、薬が溶けるまで30分以上舌下に保ちます。唾液は飲み込んで構いません。 30分後に、錠剤の残りを飲んでください。
- ミソプロストールの処方については、別の使用法がありますか?
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ミフェプリストンを服用して24時間後に、ミソプロストールを舌下、経膣、口腔投与(歯ぐきと頬の間)の3つの方法で用いることができます。これらの方法は、中絶を生じさせる上でそれぞれに同じように効果があります。しかしミソプロストールはすべて同じように投与しなければなりません。
ミソプロストールを舌下で投与することを強くお勧めします。ミソプロストールを舌下で投与したら、病院に行かなければならない時も、錠剤が見つけられないからです。血液検査でミフェプリストンやミソプロストールを服用したことは証明できないため、あなたが中絶を試みたことを証明する方法はありません。
女性が中絶を行うと起訴されてしまう国では、中絶をしようとしたことを医療関係者に伝えなくてもかまいません。流産したと伝えることができます。医師にはその違いは分かりません。対処法も同じです。真空吸引としても知られている掻爬術にて対処します。掻爬術により、医師は子宮から残りの組織を取り除きます。医師はあらゆる場合において助ける義務があります。{そうは(じゅつ)}
科学的な情報
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錠剤を経膣投与したい場合、ミソプロストールを膣のできるだけ奥の方の子宮が始まる入口のあたりに入れます。合併症を併発する際に、病院の職員があなたのことを警察に訴える国で暮らしているとしたら、膣の中で錠剤が全部きちんと溶けたかどうかを指で注意深く確かめます。溶けずに残っている錠剤を取り除いて、すぐに病院に行きましょう。錠剤が完全に溶けるには通常4日かかります。
- ミソプロストールを時間通りに服用しないとどうなりますか?
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医師は、ミフェプリストン錠を投与してから24時間後に、ミソプロストールを服用するように助言します。しかし、ミソプロストールは、ミフェプリストン投与後12時間から72時間の間に使用することができます。
より科学的なデータ:
研究によれば、女性が妊娠8週間未満の場合、ミフェプリストンを飲んだ後、12時間後でも、24時間後でも、48時間後でも、72時間までに服用すればミソプロストールは同じ効果を示しています。7女性には、ミフェプリストン服用後24時間後にミソプロストールを服用するよう伝え、適切に使用してもらうために使用書に沿った使用を強く勧めてはいますが、少し早めか遅めに服用したとしても、薬による中絶の結果には影響はありません。102
- ミフェプリストンを服用後、ミソプロストールを服用しないと決めた場合どうなりますか?
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何らかの理由で、ミフェプリストンを服用後、ミソプロストールを服用しないと決めた場合、起こりうる可能性としていくつかのことが考えられます。
1-ミソプロストールを服用することなく、中絶が完了するかもしれません。
2- 稽留流産の可能性があります。胎児が成長することはもはやないのですが、妊娠の産物(血液、細胞組織)は体から排出されていません。この場合、真空吸引で治療します。
3- 妊娠が続継するかもしれません。この時点で妊娠を継続したいと決める場合、ミフェプリストンの服用が胎児の奇形をもたらすことはまずないでしょう。
より科学的なデータ:
ミフェプリストンのみにさらされて中絶されなかった胎児は通常通り成長し続けることを研究は示しています。10
- 授乳中にミフェプリストンとミソプロストールを使用できますか?
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ミフェプリストンを服用して最初の5時間の間、そしてミソプロストールを服用後は授乳しないほうがよいでしょう。最初の5時間に出てくる母乳は捨てるのが一番です。
より科学的なデータ:
ミフェプリストンやミソプロストールの代謝物が母乳の中に排出される可能性があるので、授乳をしている女性が薬による中絶を行っている間に産出する母乳は捨てた方がよいでしょう。3
- 過去に薬による中絶を行ったことがある人が、もう一度薬による中絶を行っても安全ですか?
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女性の妊娠可能な期間は40年間ぐらいです。避妊がうまくいかなかったり、いつ性関係を持つかを選べなかったり、避妊や避妊についての情報が得られなかったりして、中絶を一回以上しなければならない女性たちがいます。 66
安全な中絶を一回以上行っても、そのことはその女性の健康や将来子どもを持つ能力には影響を与えません。
- 薬を服用している時に、飲食することはできますか?
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判断力に影響を与えるアルコールやドラッグは摂取しないでください。通常通り食べ物や飲み物を摂取することができます。しかし、ミソプロストールを服用することにより吐き気を感じる女性もいますので、食事は軽めにしておく方が良いかもしれません。
- いつ出血し始めて、出血はどのくらい続くのでしょうか?
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ミソプロストールを服用する前に、ミフェプリストンだけ服用する場合、軽い出血や嘔吐がある場合もありますが、ほとんど副作用はないでしょう。
ミソプロストールを使用後、けいれん、出血があることを予期してください。出血は、通常錠剤を使用して4時間以内に始まりますが、それ以降に始まる時もあります。
ミソプロストールを服用後、まもなく出血やけいれん、吐き気、下痢、頭痛、めまい、嘔吐、ほてりや発熱といった副作用が生じる女性もいます。
出血はしばしば中絶が始まったことを示す最初の徴候となります。中絶が継続すると、出血やけいれんがもっとひどくなります。出血は、通常月経よりも重いことが多く、血栓が生じる場合もあります。妊娠期間が長ければ長いほど、けいれんや出血もひどくなります。中絶が終わると、出血やけいれんが和らいできます。中絶の瞬間は、失血の多さと痛みやけいれんの強さのピークで分かることがあります。
通常少量の出血が、中絶後1~2週間継続しますが、その期間は人によって異なります。通常の月経は普通、4~6週間後に戻ってきます。
もっともひどい出血は通常ミソプロストールを用いた2~5時間後に起こることが多く、通常24時間以内におさまります。もっともひどい痙攣や出血は一般的に3~5時間続きますが、それより短いこともありますし長く続くこともあります。48時間ひどい出血が続く女性もいますし、ミソプロストールを服用後何日間、ひどい時には何週間も血栓が見られることがあります。一時間につき2枚の大型生理用ナプキンを浸してしまうのが2時間以上続いてしまうのでなければ、よくあることで、危険ではありません。子宮を完全に空っぽにしてしまうのに時間がかかるのはよくあることです。女性の体はみなそれぞれに違います。93
- 薬を服用後、出血しない場合どうすればよいですか?
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ミソプロストールを服用後4時間以内に出血が始まらない場合は、ミソプロストールをもう2錠服用しなければなりません。それでも出血せず、妊娠していることが確実であるとしたら、子宮外妊娠をしているか、妊娠が継続しているかのいずれかとなります。超音波検査が必要です。発熱、失神、または腹部の激痛などの症状があるとしたら、子宮外妊娠が炸裂した可能性があるため、すぐに医者の助けを得る必要があります。子宮外妊娠をしている場合、医者は治療してくれるはずです。この処置は妊娠中絶とは見なされず、女性の命を救うために必要です。超音波検査の結果妊娠が継続していることが分かった場合、再度、薬による中絶を行うことができます。
- 受胎生成物(胎盤、胚、血液)は目に見えるでしょうか?また受胎生成物をどうすればよいでしょうか?
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女性はほとんどの場合、生理用ナプキンやトイレで血液や細胞組織を見ます。(とても小さな)胚が、血液や組織の中に流れてくるのですが、通常女性は見逃してしまうくらいの大きさです。しかし、(とても小さな)胚を見てしまう可能性もあります。妊娠している期間の長さによっては細胞組織に囲まれた妊娠嚢が見えてしまうかもしれません。例えば、妊娠第5週から第6週ぐらいでしたら、妊娠嚢は目には見えないことでしょう。 妊娠第9週には、血液中に妊娠嚢を見つけることができるかもしれず、その場合は、胚が見えるかもしれません。妊娠第8週から第9週では、胚は約2、5センチ程の大きさです。これを見るのはつらいかもしれません。
すべてをトイレに流してしまうか、生理用ナプキンに包んでプラスチックの袋に入れて捨ててしまうのが一番です。
より科学的なデータ
妊娠第6週から第7週では、胚の大きさは約1 / 4インチ、1/ 2インチぐらいの大きさから13ミリメートルぐらいの大きさで、妊娠第9週では、胚の大きさは1インチミリメートルぐらいの大きさです。胚は、血液や別の妊娠細胞組織と一緒に流れてくるので、薬による中絶で排出される胚ははっきりと目には見えないことが多いです。17
スコットランドの医師たちが、自宅で薬による中絶を行った女性の調査を行いました。 研究者の一人、アバディーン大学のジリアン・ペニー博士は、「私は女性たちの自宅での中絶に対する受容度の高さに驚いた」と語っています。自宅で薬による中絶を行うということは女性にとって恐ろしいことで、人工妊娠中絶を行う過程において女性を支え安心させてくれる必要なスタッフと一緒にいたいのではないかと思っていました。しかし、薬による中絶を実際に経験した女性たちは、自宅において自分で対処できると感じていました。多くの女性たちが、一緒にいてくれる人を自分で選ぶことができ、そして自宅のお手洗いを用いることができるほうが良いと感じていました。46
- 薬にはどのような副作用がありますか?
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薬による中絶は、通常血栓や細胞組織を含む出血と同時に、痛みやけいれんといった副作用をもたらします。吐き気、嘔吐、下痢、頭痛、めまい、ほてりや発熱が起こることもあります。
発熱は、ミソプロストール服用後すぐに始まり、熱の持続時間が24時間以内で、38 度ぐらいの熱というのが、一般的な副作用です。発熱が24時間以上続く場合、または38度より高い場合は、診察を受ける必要があります。
薬へのアレルギー反応で、じんましん(かゆみを伴うみみず腫れや皮膚の隆起)が出ることもあります。
副作用がひどい場合は合併症が生じている可能性がありますので、普通ではない副作用があると思う時には「合併症があるかどうかはどのようにして分かりますか?また、合併症がある場合、どうすればよいですか?」の項を参考にしてください。
より科学的なデータ:
薬による中絶では、特にミソプロストールを使用した後には、ほとんどの女性が痛みやけいれんを経験します。26 このテーマについての多くの科学的研究において、女性の大半が痛みは月経で経験する痛みより少しひどい程度だと描写しています。26
吐き気、嘔吐、下痢を経験する女性もいますが、これらについてはミフェプリストンやミソプロストールの副作用というよりも、むしろ妊娠初期の症状であると考えられています。26 通常これらの副作用は、自然になくなるため、特に医師の診察は必要としません。26 頭痛、軽いめまい、発熱、ほてりの症状も自然となくなってゆくはずです。
- 自分の中絶が完了しうまくいったかどうかはどうすれば分かりますか?
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妊娠の進行が止まり、さらなる治療が必要ない時、中絶が成功したといえます。研究によれば、妊娠第9週までにミフェプリストンとミソプロストールを用いて薬による中絶を行う99.5%の女性が妊娠を終了しています。さらに治療が必要な女性は3%のみです。97%の中絶において、女性の体は医療の介入なしに体内の残留物を自然に排出しています。中絶が過程(process)であることを理解するのは重要です。子宮が空っぽになり中絶が完了するのには時間がかかります。血液や血栓の排出が1~3週間以上継続するのは普通です。女性の体はみな違います。
激痛や永続する多量出血、異常な膣分泌物や発熱がある場合、合併症の徴候かもしれないため、医師のもとに行かなければなりません。中絶がうまくいったかどうか疑問がある場合にも医師のもとに行き、超音波検査を行わなければなりません。
多くの女性が、中絶がうまくいったかどうか分かっています。(吐き気、乳房の圧痛、頻尿)といった妊娠の徴候がなくなるのを感じたり、胚が排出されるのを見たりします。中絶をした2~3日後に超音波検査を受けることで、薬が作用したかどうか、妊娠が終了したかどうかは分かりますが、ミフェプリストンを用いてから10日間ぐらいは待つ方が良いでしょう。というのも中絶の7日後に完全に中絶が完了している割合は23%にすぎないからです。71
妊娠尿検査は、薬の投与後3週間後にはじめて行うことができます。というのも3週間より前の場合、妊娠ホルモンがまだ体内に残っているため、検査結果が誤って陽性反応を示すかもしれず、結果に信頼性が乏しいためです。体が細胞組織や血液を完全に排出するまで(次の月経まで)数日から数週間かかるかもしれません。超音波検査は子宮残留物を見せてくれます。拡張と掻爬を勧める医師もいるかもしれませんが、痛み、発熱、感染症の徴候がない場合、体が自然と子宮の内容物を排出するのを待つ方がよいでしょう。拡張と掻爬はリスクや痛みを伴う侵入的な方法です。
より科学的なデータ:
いくつかの研究が、特にミフェプリストンを含む手順の中で、自分の行った薬による流産が完了したかどうかを女性が正しく評価することができることを示しています。ある分析は、中国、キューバ、インドにおけるミフェプリストン、ミソプロストールの臨床試験のデータを用いています。「222人の女性うち、実際には中絶がうまくいかなかった場合に、中絶がうまくいったと間違って信じていた女性はいませんでした。110人の女性が間違って、中絶が実際には成功していたけれどもうまくいかなかったと信じていました。この場合、結果的に、その女性たちは診療の予定はない場合も専門家に連絡を取り、助言を求めることとなりました。アメリカ合衆国の女性を対象とした別の研究は次のような結論に至っています。1「女性と臨床医は、超音波検査や診察をしなくても、ミフェプリストンとミソプロストールを用いた薬による中絶において、胎嚢が排出されたことを非常に正確に判断できています。」29
- 合併症があるかどうかはどうすれば分かり、合併症がある場合は何をしなければならないでしょうか?
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妊娠第10週以内に薬による中絶が実施された場合、合併症の危険性はごく僅かです。このリスクは、女性が流産する際に合併症を患うリスクと同じです。医師は容易に合併症に対処できます。薬による中絶を行う100人の女性のうち2、3人は治療を受けるために医師や救急治療センターや病院に行かなければなりません。
可能性として次のような合併症や症状や処置があります。
大量の出血(薬による中絶の1%未満の発生率)
症状:2時間以上継続し、一時間で2枚以上の大型生理用ナプキンを浸す出血。めまいは多量の出血のためかもしれません。その場合、健康をおびやかすものですので、医師による治療が必要です。
治療:真空吸引(掻爬)非常に稀ですが(0.2%未満)、輸血が必要な場合があります。
不完全な中絶
症状:大量あるいは持続的な出血および/または長引く激痛。
治療:真空吸引(掻爬)
感染症
症状:24時間以上継続する発熱(38度以上)があるか、または39度以上の発熱がある場合は、治療を必要とする感染症の疑いがあります。
治療:抗生物質および/または真空吸引。
合併症があるかもしれないと思う場合には、すぐに医師のもとに行かなければなりません。中絶が犯罪となり、信頼できる医師がいない場所に住んでいる場合でも、医療を利用することは可能です。医療スタッフに中絶をしようとしたことを伝える必要はありません。スタッフには自然流産をしたと伝えることができます。医師はあらゆる場合において助ける義務がありますし、自然流産に対処する方法を知っています。
自然流産による合併症と薬による中絶の合併症は、症状はまったく同じなので、錠剤が完全に溶けてさえすれば、医師は中絶の証拠を見つけたり、検査したりすることはできません。錠剤をこのサイトの説明通り舌下で用いた場合、錠剤は服用後3時間以内には溶けているはずです。錠剤を膣内に投与した場合、指で錠剤が溶けていることを確認する必要があります。錠剤の痕跡は膣内に挿入してから4日間まで発見されることがあります。
妊娠が継続してしまう女性の割合は1%以下です。妊娠が継続しているかどうかは3週間後に妊娠検査を行うか、10日後に超音波検査を行うことにより判定可能です。薬による中絶がうまく行かなかった場合、手足の奇形や胎児の神経に問題を起こしてしまうリスクがわずかに増加します。妊娠の継続に対処するためには、薬による中絶か、中絶手術を再度行う必要があります。
より科学的なデータ:
薬による中絶がうまくいく女性の数に比較すると、薬による中絶で深刻な合併症が起こる数はとても少ないことを研究が示しています。16 17 20 21 22 74 77 81 82 84 88 89 91 92 93 95 96 99 掻爬(真空吸引)などの外科手術が必要となる稀なケースでは、流産をした女性を治療するのと同じ医療設備で対処することが可能です。
妊娠期間 治療が必要な女性の割合
0~49日(第0~7週間) 2 %
40〜63日(第7~9週間) 2.5%
64~70日(第9~10週間 2.7%
71~77日(第10~11週) 3.3%
77~84日(第11~12週) 5.1%
85~91日(第12~13週) 8%
(治療には、妊娠継続の場合、あるいは不完全な中絶の場合に行われる真空吸引が含まれます。)103
- 中絶後、感染症にかかっているかどうかは、どうすれば分かりますか?
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薬による中絶を行った後、感染症にかかる可能性は非常にまれです。脱力感、吐き気、嘔吐、下痢、24時間以上発熱が続いたり、あるいは38度以上の発熱がある場合、腹部に痛みがある場合、腹部がひりひりとしていたり触ると痛かったり、長時間多量の出血がある場合、膣から悪臭のする分泌物がある場合、感染症の疑いがありますので、すぐに医師のもとに行く必要があります。感染症は抗生物質で治療する必要があります。
ミソプロストール服用後すぐに始まり、24時間以内でおさまる38 ℃以下の発熱は、よくある副作用です。発熱が24時間以上続く場合、あるいは38℃より高い場合、診察を受ける必要があります。
薬による中絶は、中絶手術が女性の健康に危険をおよぼす可能性の高い場所や、安全な中絶を受けられる機会が制限されている場所における安全な代替法です。感染症のリスクは、女性が出産する時のほうが、薬による中絶を行うときよりも高いです。
より科学的なデータ:
中絶後の感染症は、薬による中絶の研究において特定の感染症の類型として定義されてはいません。.33 報告されている感染症のうち最も一般的なものは、子宮の内膜や生殖管の感染症の子宮内膜炎です。生殖器官や尿路系の感染症が含まれることがあります。クロストリジウムソルデリ敗血症は、人工妊娠中絶後に発症する別の型の感染症ですが、極めてまれです。クロストリジウムソルデリ感染症に関連した感染症により死亡した女性の事例を分析した医師は、感染症は薬による中絶に関係していたものの、ミフェプリストンとミソプロストールを用いた薬による中絶の一般的に証明された安全性を揺るがすものではないことを明らかにしています。11 クロストリジウムソルデリは、出産したばかりの女性にも致命的な感染症をもたらすことがあり、39 薬による中絶を行った女性だけに影響を与える感染症ではありません。
クロストリジウムソルデリ感染症の場合、この感染症に関連する次のような特異で特徴的な徴候や症状に特に注意が必要です。発熱の欠如、難治性の低血圧、血液濃縮、複数の漿膜腔{しょうまくくう}における体液の浸出(?effusions in multiple serous cavities)、劇的な白血球の増加といった症状です。カナダの女性が2001年に、似たような状況下で同じ細菌感染症により死亡しました。この件に関してフィッシャーらが雑誌(p.2352~2360)に記載している気がかりな側面には次のようなものが含まれます。すべての女性が若くて健康であったこと。処方は一見うまくいっていたこと。(検死解剖の結果、体内に妊娠の産物は残されていませんでした)。薬の処方後によく見られる痙攣はあったものの、発熱はなかったので、その所見はいくぶん不可解なものであったこと。そしてすべての女性が診察後(?after presentation)、驚くほど早く亡くなっているといったことです。これらの若い健康な女性たちの死は悲劇的ですが、薬による中絶という中絶の方法との明確な病態生理学的な関連はなく、数も少なくケースとしては稀です。利用者は、薬による中絶を行う前にそのリスクについて知らされていなければならず、処方後の症状に気をつけなければなりません。62
薬による中絶の研究において、 いくつかの個々の事例の報告が稀にありますが、感染症についての報告はほとんどありません。26 アメリカ合衆国でミフェプリストンを用いて薬による中絶を行った8万人の女性のうち、感染症が報告されたのは10件でした。15 研究者のグループは、多くの医学的研究を検討した上で「薬による中絶の処方後の感染症は稀なケースで、46,400件以上の事例のうち1%以内で、中絶手術後の感染症の割合よりもかなり低いという結論に達しました。33 また、「薬による中絶後に感染症が報告される頻度(0.92%)は、中絶手術や出産の後に感染症が報告される頻度よりも低い」と述べています。33
- 中絶が完全でない場合、中絶が完全に終わらなかったことはどうすれば分かりますか?
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不完全な中絶とは、中絶が部分的に成功した妊娠中絶です。妊娠は終わり、胎児は成長しないのですが、体が細胞組織や受胎生成物の一部を排出していません。出血の長期化、大量出血(普通の月経よりもずっと多い量)、ミソプロストールを服用して数日経っても消えてゆかない痛み、耐え難い痛み、発熱、3週間以降も継続する出血、腹部を押さえた時に痛みがある場合は、中絶が不完全であった可能性があります。これらの症状がある場合は、中絶を完了するために病院か医師のところへ行かなければなりません。体内に残る細胞組織や血液は、多量出血や感染症を引き起こすことがあるため、絶対に病院にいかなければなりません。不完全な中絶の治療はどこでも合法とされています。
女性が中絶をすることで起訴されてしまう可能性のある国では、医療スタッフに中絶をしようとしたことを伝える必要はありません。その場合、自然流産が起こったと言えば済みます。女性が薬による中絶を行ったことを示す検査は存在しません。不完全な中絶を治療することは非常に大切です。不完全な中絶の治療は、真空吸引、または「掻爬術」と呼ばれます。流産の合併症に対処することのできるクリニックは、中絶が不完全に終わった女性を助けることが可能です。症状は同じだからです。
薬による中絶の後の、不完全な中絶はどのくらいよくあることでしょうか?
妊娠期間 不完全な中絶の割合
0~77日 1.6%
78~83日 2.6%
83~91日 3.4%
- 掻爬/真空吸引とは何ですか?また、それは薬による中絶の後に必ず必要ですか?
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掻爬、または拡張と掻爬は、子宮内容物を取り除くための外科手術です。薬による中絶や自然流産の後に合併症がある場合、この処置が必要となる場合があります。
しかし、医療上必要とされない場合も、掻爬を行うことが慣習になっている国もあります。超音波検査の結果、子宮内にまだ何か少し残っている場合(不完全流産)、3週間後にいくらか出血がある場合でも、痛みや発熱、ひどい出血といった症状がない場合は掻爬を行う必要はありません。子宮内に残っている残余物は、ミソプロストールをさらに服用することで処置することもできますし、次の月経まで排出を待つこともできます。子宮は自然とその中身を空にする可能性が高いです。通常の月経は、薬による中絶の4週間から6週間後に戻ってきます。通常の月経の後、子宮内には残りの細胞組織は残っていないはずです。
しかし、発熱、永続的な痛み、多量出血などの症状がある場合、真空吸引と呼ばれる外科手術を行う必要があります。医師にどのような治療を行うか聞いてみてください。というのも鋭利な掻爬や拡張と掻爬よりも真空吸引の方がのぞましいからです(真空吸引の方が、痛みが少なくリスクも少ないため)。
すべての処置は、局部麻酔か全身麻酔を行った上で行わなければなりません!
より科学的なデータ
世界保健機関によれば、「女性が健康だとしたら、出血が長引いていても、(超音波検査の結果)子宮内に細胞組織が残っていても、必ずしも外科手術が必要ではありません。妊娠の残余物は、後日膣からの出血の際に排出されます。本人の依頼があった場合、あるいは出血がひどかったり長引いたりしている場合、貧血を起こしている場合、感染症の症状がある場合は、外科的な手段で子宮を空にすることができます」63 68
超音波検査で子宮内に残余物があるとしても、本人が元気だとしたら、数週間待った方がよいでしょう。合併症の兆候が出始めたら、すぐに医師のところに行かなければなりません。「合併症があるかどうかはどうすれば分かり、合併症がある場合は何をしなければならないでしょうか?」の項目を読んでください。
拡張と掻爬は、合併症が診断され真空吸引を行うことができない場合にのみ、用いるべきでしょう。真空吸引は、新しいはるかに安全な手術方法で、真空吸引と掻爬術の選択肢がある場合は、常に真空吸引を希望した方がよいでしょう。77 78 84 85 93 94 95 101 103
- 妊娠が継続しているかどうかは、どうすれば分かりますか?
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妊娠の継続とは、ミフェプリストンやミソプロストールを服用後も、妊娠が続いていることをいいます。この場合、中絶が完全に失敗したこととなり、女性は妊娠し続けています。出血していたとしても、妊娠が継続している場合があります。出血があれば、中絶がうまくいったというわけではありません。まだ乳房のひりひりとした痛みや吐き気などの妊娠の症状がある場合、妊娠が継続している可能性があります。妊娠が終わったかどうかを確かめるために、3週間後に超音波検査や妊娠検査を受けるべきでしょう。中絶後3週間後に行われる妊娠検査は、ほぼ信頼できます。中絶後3週間は検査を受けるまで必ず待たなければなりません。というのは、妊娠ホルモンが体内に残っている可能性があるため、疑似陽性となってしまう可能性があるためです。薬による中絶を行った後、妊娠が継続している場合、もう一度、薬による中絶を試みることもできますし、中絶手術をすることもできます。ミソプロストールは胎児に奇形をもたらす可能性を高めるため、妊娠が継続している場合、妊娠を中絶するために中絶手術や薬による中絶を行うことを勧めています。14
ミソプロストールを使用した後、妊娠が継続する可能性はどのくらいでしょうか?
妊娠期間 妊娠継続の割合
1~49日 0.1 %
50〜77日 0.5 %
78~83日 3.1 %
84~91日 5.1 %
- 薬による中絶を行った後妊娠が継続している場合、胎児に先天性異常が現れる可能性はどのくらいでしょうか?
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ミソプロストールの使用後に妊娠が継続している場合は、胎児に奇形が生じる危険性が増加します。しかし、このリスクは1000件のうち1件で、そのリスクはまだ小さいといえます。このリスクは、ダウン症の子どもを持つ可能性よりも小さいです。
私たちは妊娠が継続している女性には、胎児の奇形のリスクを完全に避けるために、中絶手術を行うよう勧めています。
より科学的なデータ:
ミフェプリストンだけにさらされ、中絶されなかった胎児は通常通り成長し続けます。26 ミソプロストールに胎児がさらされた場合、(メビウス症候群という)頭蓋骨や手足への異常が生じる可能性があります。.59しかし、ミソプロストール使用後に赤ちゃんに奇形が生じる危険性は非常に低く、ほとんど測定不可能なほどです。 47
比較のために:25歳の女性がダウン症の子供を持つ可能性は、1300人に1人です。35歳ではその可能性が365 52 人に1人に増加します。35歳以上の妊婦のみがダウン症の検診を受けるのですが、つまり365人に1人以下のダウン症発生率は大丈夫だと思われているということになります。これはミソプロストール使用の結果、メビウス症候群が生じる可能性(未満1 / 1000)よりもずっと可能性として高いといえます。
ミフェプリストンの流通に制限が課されているため、多くの女性はミソプロストールだけの利用しかできない状態にあり、その効果が低くなっています。26 この中絶相談窓口は、より効果的な処方が利用できるようにすることで、自宅での薬による中絶を女性にとってより安全なものとし、リスクが少ないとはいえ、女性が妊娠し続け、結果として奇形児が出産する可能性を少なくします。
- 薬による中絶を行った後に、超音波検査をしなければいけませんか?
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薬による中絶を行った後、合併症の症状がなければ超音波検査は行う必要はありません。
中絶がうまくいったか分からない場合、超音波検査を行うことで、中絶後数日後でも妊娠が終わったかどうかが分かります。薬を服用してから3~4週間後に自宅で妊娠尿検査を行うこともできます。3週間待たずに妊娠尿検査を自宅で行った場合、身体に妊娠ホルモンが残っていて、女性が妊娠しているという結果を間違って出してしまうことがあります。
自然流産と同様、薬による中絶のプロセスには時間がかかり、子宮内の細胞組織や産物を排出するのに数週間かかることがあります。これは普通のことです。妊娠が終わったかどうかできるだけ早く確かめるために、薬を服用してから10日後ぐらいに超音波検査を受けることもできます。
妊娠が終わっているとしても、多くの女性の子宮の中に何週間も細胞組織や血液が残ったままでいます。強い腹痛、継続的な発熱、ひどい出血、悪臭のある膣分泌物といった合併症の症状がなければ、医師が勧めたとしても子宮内膜掻爬術といった外科手術を行う必要はないでしょう。
掻爬/真空吸引とは何ですか?また、それは薬による中絶の後に必ず必要ですか?
より科学的な情報
不完全な中絶についての正確な診断には、超音波検査の診断と(過度の出血、長期にわたる激痛、発熱、そして/あるいは異常な膣分泌物といった徴候などの)診察が必要であることを研究が示しています。というのも中絶後に合併症があった場合でも、合併症がなかった場合でも、薬による中絶を行った後の超音波検査の結果はとても似ているからです。 69
超音波検査で中絶の残留が見られたとしても、診察では良い状態にある女性には(子宮内膜掻爬術/真空吸引といった)子宮内容除去術は必要ではありません。妊娠が継続している時以外、ほとんどの場合、流産の時と同じく次の月経まで待つだけで十分です。 70
薬による中絶の一週間後に、妊娠第一期に薬による中絶を行い合併症のない77%の女性の子宮に細胞組織や血液の残留がありました。71
一般的に、薬による中絶の後、妊娠の残留(不完全な中絶)により合併症が発症する割合は3%だけです。超音波検査が子宮内膜の厚さ(endometrial thickness)や子宮の大きさの増加を示しているとしても、合併症があることを示しているわけではありませんし、医学的介入が必要であることを示しているわけでもありません。72
- あなたは人工妊娠中絶を行ったあと、心理学的カウンセリングを希望しますか?
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ほとんどの女性は、中絶後に精神的なサポートを必要としません。中絶をしたことを後悔する気持ちはまれです。実際のところ、中絶の後、最もよくある心の反応は安堵感です。一時的に罪悪感、悲しみ、損失感を覚えることはよくあることですが、ほとんどの女性はネガティブな感情の後遺症を克服することができます。中絶後、感情的になるのは普通のことです。悲しみや嘆きを経験するかもしれませんが、これらの感情は通常、数日後に消えてゆきます。しかし、タブーと社会的不名誉が大きい国では、女性はよく罪悪感と恥の感情に苦しみます。
薬による中絶の処方が自分にあっているかどうか確信がもてないとしたら、信頼できる友人と話し合うことをお勧めします。
女性は中絶後どのように感じるのでしょうか?
中絶後にどのように感じるかについては、個人差があります。ほとんどの女性は置かれた状況の中で最善の決断をしたことにほっとしたと報告しています。これが、最も一般的な反応です。でも、中絶が悲しみ、罪悪感、怒り、恥、後悔などの感情的な反応を引き起こす場合もあります。罪悪感を感じなければいけないはずだと思っているのに、罪悪感を感じていないことで、自己嫌悪に陥る女性もいます。一般的に、自分の感情的な痛みを理解することは、悲しみ、罪悪感、怒りや恥を解き放つのを助けてくれます。困難をおぼえているとしたら、自分が傷ついていることを認め、自分に対するケアを十分に行うことが大切です。
あなたは妊娠中絶をしたからといって、悪い人ではありません。また中絶を選んだのはあなただけではありません。世界で約4200万人の女性が、毎年中絶をしていることを知ると多くの女性が驚きます。
中絶後に女性が苦しむ要因にはどのようなことがあるでしょうか?
ホルモンが妊娠前の状態に戻ってきています。この化学的な変化は悲しみや涙もろさを引き起こすことがあります。誰かが中絶をするよう圧力をかけて、自分の決断をさせてもらえなかったかもしれません。
友達やご家族からあまりサポートを得られないかもしれません。中絶後に苦しむ主な原因に孤立があります。
中絶という決断について心の中で迷いがあるかもしれません。その決断が自分の置かれた状況の中で正しい決断だったかが自分の中ではっきりとしていないないかもしれません。
捨てられて一人ぼっちのように感じるかもしれません。たぶん妊娠相手の男性があなたとの子どもをほしいと思っているのではないかと願っていたかもしれません。相手の男性が乗り気ではなかったことが、悲しみを倍化させているかもしれません。
あなたは自己評価が低く、自己嫌悪を感じることが多いかもしれません。
学校や仕事や子どもといった、ほかのことが大きなストレスとなっている場合もあります。
もう二度と妊娠することはできないと恐れているかもしれません。もしそのことを心配されているようでしたら、安全な薬による中絶は、将来の不妊を引き起こすことはありませんのでご安心ください。
困難な決定を行う時に「別の選択をしたらどうなっていたか?」が心配になり、決断したことについて苦しむのは自然なことです。
妊娠中絶は抑圧していた経験や感情をよみがえらせることがあります。例えば、性虐待が過去にあった場合、虐待につらなる感情を再経験するかもしれません。妊娠や中絶についてもろさを感じていることで、過去に恐れを感じたり脆さを感じたりしたときのことを思い出してしまうきっかけになるかもしれません。
中絶後、うつ病になるのは普通ですか?
中絶後、臨床的うつ状態になることもまれにあります。その感情に押しつぶされそうになり解決しそうにない場合、あるいはうつ病の症状に苦しんでいる場合は、専門家に相談してください。
過去にうつ病の病歴や、不安、パニックで苦しんだといった過去といった中絶後うつ病にかかる要因として知られている要素がいくつかあります。うつ病は非常に深刻な病気です。うつ病が疑われる場合は、医師やカウンセラーやセラピストといった専門家に助けを求めることがとても大切です。
「中絶後シンドローム」とは何ですか?
中絶を行う女性のほとんどが、ほとんど、あるいはまったく心理的な打撃を受けないというのが、医学や科学の領域での一般的な大多数の意見となっています。しかし、中絶に反対する多くの人々が、中絶を行った女性は「中絶後シンドローム」と呼ばれるPTSDに苦しむと主張しています。
信頼性の高い公平な研究によれば、中絶後女性に心の動揺はあるものの、心の動揺は稀で、ダメージは一般的に軽度で短期のものであることが示されています。
精神医学の専門家の多くは「中絶後シンドローム」の存在を疑問視し、中絶は人によってはトラウマとなってしまう、人生におけるストレスの多い他の出来事とそれほど違いはないと指摘しています。
中絶後自分を癒す助けとして、何ができるでしょうか?
中絶後、自分の決断を受け入れるのを助けてくれる具体的なことがいくつかあります。次に記載されていることは、自分の気持ちを受け入れて対処し、悲しい気持ちをなくし、中絶の経験を「終わりを告げる」手助けとなるでしょう。
悲しみや嘆きを表すことは、悲しみや嘆きを軽減するのに役立ちます。ずっと今感じているのと同じように感じ続けることはないでしょう。
自分に厳しくしすぎないでください。自分に前向きに話しかけてください。自分はいい人である。自分は道徳的な人間である、と。
自分に勇気があることを思い出してください。とても困難な決断をしたのです。
なぜ自分が中絶するという決定をしたのかを思い出してください。
置かれた状況において最善の決断をしたということを忘れないでください。
いつか計画的な妊娠をしたいと願っているとしたら、それは今の自分の状況とはどのように違うものであるかを自分に尋ねてみてください。
他の人が読まない日記帳や特別なノートに自分の気持ちを書いてみてください。
自分にできることで、自分に良い気持ちを感じさせてくれることについて考えてください。それらを書き留めて、毎日そのうちのいくつかをやってみてください。
将来のことを考えてみてください。将来できればと楽しみにしていることのリストを作ります。
妊娠との関係に「終わり」を告げるための別れの手紙を書き、その手紙を安全な場所に保管するか、燃やすことを考えてみてください。
ストレスに対処するためにリラックスできるエクササイズをしてみてください。
このウェブサイトにある「私は中絶をしました」というページにあるほかの女性の経験を読んでみてください。それで安心感が得られ、自分の感情が明確になるかもしれません。60
中絶に関する感情や経験は人によって異なります。心理学研究は、自分が選択して行った中絶が原因で長期間苦しむことはないことを示しています。これらの研究は、女性たちが自分に影響を与えるネガティブな感情を克服することができることを示しています。いくつかの研究では、中絶後に起こる後悔の念はまれであることを示しています。実際、中絶の後、最も一般的な反応は安堵感です。一時的に罪悪感、悲しみ、あるいは喪失感を覚えることはありますが、これらの感情に対処するためにで定期的なカウンセリングが欠かせない、あるいは有益であることを示す証拠はありません。1 ほとんどの女性が妊娠中絶後にカウンセリングを必要としていないことをエビデンスが示唆しています。1
- 薬による中絶は、乳癌のリスクを高めますか?
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いいえ、中絶を行うことで、乳がんを発症するリスクが増加することはありません。
より科学的なデータ:
「妊娠中絶により、女性が癌にかかるリスクが増加することはありません。中絶が女性のその後の人生における乳がんのリスクを高めていると主張する疫学研究がありますが、これは誤りです。研究のエビデンスを検証後、世界保健機関、および米国国立がん研究所は、中絶と乳がんの関連性を裏づける信頼性の高いエビデンスはないという主張で一致しました。30
- 薬による中絶の後に、妊娠して子どもを持つことはできますか?
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薬による中絶は、将来、妊娠したり子どもを持ったりする能力に影響を与えたりはしません。事実、もし今妊娠することをお望みでないとしたら、性的関係を持ち始めると同時に避妊をすることが大切です。
より科学的なデータ
一度も出産したことのない女性がミフェプリストンとミソプロストール(または他のプロスタグランジン)を用いた初期の薬による中絶を行った場合、将来妊娠を希望する際に問題を起こすことはないことを調査結果が示しています。23 67
中絶を医師が理解する手助けとして出された出版物には「中絶は女性の生殖能力を損なうことはありません」と記されています。早産、不妊、子宮外妊娠、自然流産、望ましくない妊娠の状態の頻度は、中絶後、増加していません。30
- 薬による中絶を行った後、いつ性的関係を持ち始めることができますか?
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ミソプロストール服用後に性的関係を持つまでには、4~7日待つのが最善でしょう。中絶直後は、子宮頸部が少し開いているかもしれず、この時期に性的関係を持つと感染の危険性が高くなります。
薬による中絶の後二週間ぐらいまでは(あるいはもう少し長い間)少量の不規則な出血があるのは普通です。まだ出血をしていても、性的関係を持つことができます。でも、妊娠を希望しない場合は、性的関係を持つたびごとに、避妊することが大切です。
中絶を行った後に次の月経が来るのは、数週間後かもしれませんが、中絶後第一週目、あるいは第二週目には排卵が可能なため、すぐに妊娠する可能性もあります。すぐに妊娠をしたくない場合は、すぐに避妊を始めることが大切です。
- 薬による中絶を行った後、いつまた妊娠できますか?
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月経が始まる時期は中絶の数週間後かもしれませんが、中絶後1週目か2週目には排卵が起こりえます(繁殖力があります)。つまりまだ軽い出血があるとしてもすぐに妊娠する可能性があるということです。すぐ妊娠したくない場合は、薬による中絶を行った直後から避妊を始めることが大切です。
コンドームやその他の受胎調整法をすぐに用いることができます。ミソプロストールを服用した4~14日後には、軽い出血があったとしても避妊リングをつけることが可能です。避妊リングを挿入するのを次の月経まで待つこともできますが、妊娠する危険性を避けたいようでしたら、その間の期間、他の避妊法を用いる必要があります。
ミソプロストールを服用してから1~5日後から、他のホルモン避妊法(ピル、パッチ、リング、注射法、埋没法)をすぐに用いることができます。ミソプロストールを用いてから5日後以降に避妊用ピルを使い始める場合、避妊用ピルが完全に効力を発揮するまで、最初の9日間はバリア法(コンドーム)を用いることを推奨します。
薬による中絶がうまくゆかず、まだ妊娠している場合でも、避妊用ピルやパッチ、リング、注射法に用いられているホルモンは、胎児が成長する上で危険ではありません。しかし、可能であれば、中絶がうまくいったことを確認するために超音波検査をすることをお勧めします。
- 将来どのように将来望まない妊娠を防ぐことができるでしょうか?
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性的に活発で避妊をしない女性の約85%が、一年以内に妊娠します。女性は授乳中、出産後約10日目から妊娠することがありますし、月経中でも妊娠することがあります。膣外射精をしたり、周期的に禁欲をしたりしても、妊娠や性感染症の蔓延を防いだりはしません。ここではいくつかの避妊方法について記載しています。
次の方法で望まない妊娠は防ぐことができます。
1 –完全な禁欲
2 –避妊薬の利用
性的に活発で妊娠を望まない場合、常に避妊してください。
避妊の方法:
100%安全な避妊法はありません。 男性用ラテックス製コンドームのみが、性感染症のリスクを減らすのに非常に有効であると見なされています。経口避妊薬、埋没法とIUDは性感染症の予防にはなりません。
女性の避妊
ペッサリーは、子宮頚部を覆う柔らかい縁のついた円盤状のゴムで、殺精子剤と共に用いなければなりません。ペッサリーは、処方箋によってのみ入手することができ、医療関係者によりサイズのあったものを装着しなければなりません。ペッサリーは、6時間有効で、性交後少なくとも6時間はその場所に残しておく必要がありますが、装着は24時間を越えてはいけません。
経口避妊薬はホルモンのエストロゲンとプロゲスチンの組み合わせの作用により妊娠を防ぎます。ホルモンは排卵を防ぎます。毎日ピルを処方どおり服用しなければならず、嘔吐や下痢の後には作用が働きません。ピルの副作用には吐き気、頭痛、乳房のひりひりとした痛み、体重増加、不規則な出血や抑うつなどがあります。
デポプロベラは、3ヶ月ごとに、腕やお尻の筋肉に注射するホルモン避妊薬です。3ヶ月ごとに毎回注射を繰り返さなければなりません。月経が不規則になることがあり、時には月経がなくなることもあります。
(ノープラントやインプラノンといった)インプラントは小さなゴムの棒で出来ていて、手術により上腕の皮膚下に埋め込み、避妊ステロイドのレボノルゲストレルを放出します。効果は3〜5年続きます。副作用には月経周期の変化、体重増加、乳房の圧痛や骨量の減少などが含まれます。
IUDは医療専門家が子宮に挿入するT字型の装置です。 IUDは5~10年装着された場所に残しておくことができます。 IUDは、失敗率が最も低い避妊法の一つです。IUDは排出されることがあるため、女性は月経後に指でIUDの糸を感じられるかを確かめなければなりません。その他の副作用としては、異常出血やけいれんが含まれますが、これは通常挿入中、あるいは挿入直後にのみ発生します。
女性の不妊は手術により行われます。卵細胞が精子細胞と出会い、将来妊娠してしまうのを防ぐために、卵管を結紮します。これは永久避妊法です。
緊急避妊薬は、計画をしていない妊娠を防ぐために、避妊をしていない性交後72時間以内に服用しなければなりません。女性はノルレボ1錠を服用し、12~24時間後にもう1錠服用しなければなりません。ノルレボのほかに経口避妊薬のほとんどの組み合わせ(エストロゲンとプロゲステロン)を併用することができます。避妊をしていない性交後72時間以内に服用してください。 1回の用量はエチニルエストラジオール100μg とレボノルゲストレル500μg(経口避妊薬2-4錠)で、12時間後に2度目の服用が必要です。
事後IUDは、避妊をしていない性交後5日以内に挿入しなければなりません。IUDは5〜10年間そのまま残しておくことができます。
男性用
コンドームは通常ラテックスゴムで作られており、一度しか使用することができません。精子を殺すために殺精子剤がついたコンドームもあります。コンドームは、膣が精液や性器分泌物や外性器の傷と直接的に接触することをふせぐ物理的な壁となります。コンドームはエイズやその他の性感染症の危険性を減らすために最も有効な手段です。性交の前に正しくコンドームを装着することが重要です
精管切除で知られている男性不妊は、出血や感染症といった軽度の合併症の可能性が術後にありますが、近くの麻酔医の下ですばやく行うことのできる手術です。勃起や射精の能力はなくなりません。精子細胞は、精液の中で非常にわずかな部分(1%)で、男性は射精中にその違いに気づくことはないでしょう。精子細胞は体に吸収されます。
さまざまな避妊法の効果: 効果の推定値
男性用ラテックスコンドーム 86%
女性用コンドーム 79%
ペッサリーと殺精子剤 80%
経口避妊薬 95%以上
注射(デポプロベラ) 99%以上
インプラント(ノルプラント、インプラノン) 99%以上
IUD(子宮内装置) 98-99%
不妊手術 99%以上
緊急避妊薬 75%